アニメ『エルフェンリート』(elfen lied)は、岡本倫による日本の漫画が原作。2002年~2005年まで、週刊ヤングジャンプで連載され、2004年にアニメ放送された。
アニメはグロテスクな残酷描写・ラテン語で歌われるオープニング映像と主題歌「LILIUM」の異質さ。
人間の原罪と赦しを描かれる世界観などが、海外ではかなりの人気を誇り、いくつかのアワードを受賞している異色作
この記事ではアニメ『エルフェンリート』の作品紹介、注意点とポイント、OP主題歌、動画配信サービス、などを紹介します。
アニメ「エルフェンリート」

タイトル | エルフェンリート |
制作年 | 2004年 |
ジャンル | SFバイオレンス グロ・バトル・全裸 差別・罪と赦し |
話数 | 全13話+未放送1話 |
dアニメ、DMM:視聴制限R15+ |
あらすじ
二角奇人(ディクロニウス)は、人間の突然変異体・・・・・・頭から生えた角を持ち、第6感とも言える特殊な能力と手を持っていた。人類を淘汰する可能性をも秘めた彼らミュータントたちは、その危険な能力のため、国家施設に隔離、研究されていた。しかし、偶発的事故により、ディクロニウスの少女ルーシーは拘束を破り、警備員らを殺戮、研究所を逃げ出す。が、その途中で記憶喪失となってしまう。過去と記憶を無くしたルーシーは、鎌倉・由比が浜に流れ着くが、その浜辺でコウタとユカに出会い、「にゅう」と名付けられ、コウタの住む楓荘に居候することになる・・・・・・。
作品の解説
単行本のカバーやアニメDVDのパッケージを見る限りでは、美少女が数多く登場する作品のようだが、同時に残酷なバイオレンスやスプラッターシーン・児童虐待・ヌードなどのエロスシーン・SF・加えてナンセンスなギャグまで描かれているのが本作の特徴。
アニメでのバイオレンスシーンはグロテスクかつリアルに描画されている。
また、根底には差別や孤独に対抗する人間性(humanity)や主人公の純愛が描かれており、アニメを監督した神戸守は、作品の解説として次のように述べている。
平凡であることへの劣等感。他人との違いによる劣等感。
同じ境遇の者への親近感。そして、救い。
この作品は表面的にはお色気、ラブコメ、バイオレンスだが、本質は差別と救いであろう。社会問題にもなっている苛め、つまり差別はこの作品の中に詰まっている。誰しも救いは求めている。
注意点とポイント

視聴制限R15+(R15指定作品)
絵柄は萌え系だが、突然変異体少女の壮絶で切ない物語が紡がれるバイオレンスSFアニメ!
かなり衝撃的なグロシーンや人体の断面図が容赦なくあり、見る人を選ぶ作品のため注意ください。
どんな作品なのか?

アニメ『エルフェンリート』は海外での評価が高いのに、日本では知ってる人が少ない作品です。
国の研究所から脱出してきた全裸少女ルーシーと、彼女をかくまう少年少女たちの物語。
ルーシーの謎・研究所からくる刺客・国家機密・登場人物たちの悲惨な過去や生い立ち…
悲劇が加速する奥深いシナリオ展開で、重めのストーリーが秀逸です。
ただし、視聴はある程度の覚悟をもってください。

詳しい説明は控えますが、全裸でも性的な感じはありません
バイオレンスSFアニメ

エルフェンリートは、2004年のアニメなので作画の荒さと古さがあります。
音楽、テーマ、ストーリーが良く、一部では神アニメと評価されて、好きな人には刺さる隠れた作品となります。
1話は開始5分で全裸少女ルーシーが数十人の首をねじ切り、胴体をまっぷたつにしたり、過激な描写で歩き進み。その間、少女のセリフは一切なく、無言で殺害する描写と怯える人間が表現される。
警備員を殺害しながら脱走している不気味さを漂わせながら、設定や説明がなくとも引き込まれる冒頭シーンは凄い。
ただし、楽しいテイストの作品ではないので、目を背けたくなるような残酷描写が苦手な人は見てはいけません。

いわゆる、トラウマ鬱アニメ
アニメの印象
アニメ『エルフェンリート』視聴後の印象は以下の通り
- 神聖さと不気味さを併せもつOP
- 悲しみ、苦しみ、葛藤
- やるせなさ、切なさ
- 人間の愚かさと残酷さ
- 何度も人間が輪切りなる
- かなり好みが分かれる作品
安易にお勧めできないアニメですが、全話見たら心に痛烈に刺さり、令和じゃ制作できない作品だと痛感します。

クリムトの絵画を模しているOPが唯一無二のアニメ
讃美歌を模したOP曲
『エルフェンリート』のOP主題歌『LILIUM』
アニメのオープニングという枠を超えた名曲であり、海外の教会で讃美歌として歌われている異例のアニソン
OP主題歌『LILIUM』
主題歌『LILIUM』
作詞・作曲・編曲:小西香葉&近藤由紀夫 ( MOKA☆ )
歌詞はラテン語で構成されており、タイトルもラテン語の「百合」に由来
アニソン『LILIUM』 が、いつの間にか海外で讃美歌として歌われるようになったのはなぜか?
諸説ありますが、歌詞は賛美歌や聖書などから抜粋されており、珍しいラテン語の曲だったので聖歌隊や合唱隊の目に止まった。また、讃美歌は宗派による問題があり、その点においても『LILIUM』は日本のアニソンなので、宗派問わず歌える利点があったと推測する。
CD『LILIUM MOKA☆ Produce Mixed Chorus』
アニメ「エルフェンリート」の音楽を制作したアーティスト・小西香葉&近藤由紀夫(MOKA☆)プロデュースによる、主題歌『LILIUM』の混声四部合唱を収録したCD
混声四部合唱は、パイプオルガン伴奏、ピアノ伴奏、各カラオケと、アカペラを収録。 ブックレットには、読み方のついたラテン語歌詞を掲載
楽譜『LILIUM MOKA☆ Produce Mixed Chorus』
ピアノ伴奏、パイプオルガン伴奏の合唱譜面と、ピアノ独奏譜も収録
ラテン語歌詞(読み方と意訳つき)
配信サブスク
アニメ「エルフェンリート」を見れる動画配信サービス
dアニメ、DMM:視聴制限R15+
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